手は第2の脳という人もいます。
毎日手を使わない人はいませんよね。
たまにうっかり手指をけがすると、
日常の全ての動作に影響することに気が付きます。
10年ほど前、自宅で左人差し指の爪のところを鉄扉に挟まれ、7針くらい縫ったことがあります。
当然、爪は全部はがされ、その日は包帯で左腕を固定されました。
新しい爪が生えてくるのにどのくらいの時間がかかったか忘れましたが、10年経った今でも、人差し指の先端が右手指とは感覚が違います。
先生曰く、神経も切れていたとのこと。
たった1㎝くらいの怪我でも、その後の生活はかなり困難になりました。
手指が自由に使えることのありがたさを思い知った事件(!?)です。
目次
手指のストレッチは脳トレにもなる!?
手や足のような体の末端に刺激を与えるのは、血行をよくするので冷え性の人には特におすすめします。
セルフマッサージなら、自宅で好きなときにできますよね。
テレビを見ながらでもできる簡単なマッサージやエクササイズを覚えておいて、習慣化されるとその積み重ねが大きな効果を生むことになります。
手をこすり合わせたり、手のひらのツボを押したり、指先から付け根まで順番に挟んで揉み込んでいったり、刺激の与え方はいろいろあります。
こんなシンプルなマッサージでも、少しやるだけで視界がクリアになったり、目の疲れが軽くなったりします。
そんな手の刺激法の中でも、特に「親指」に注目したトレーニングをご紹介します。
親指トレーニングは脳のリハビリ
指と脳は密接につながっているので、指を動かすことは脳の中の広い領域を刺激していることになります。
あまりにも普段無意識にやっていることなので、指がどのくらい複雑な動きをしているか、私もあまり考えたことがありませんでした。
特に親指はすごく重要です。
何かをつまみ上げたり結んだり、字を書くときも親指を使わないとすると、力も入らないしかなり大変。私がけがをしたときの人差し指どころではありませんよね。
手指の中心的な親指を刺激することが、他の指を刺激する以上に体にも変化が期待できるということです。
でも、どんな変化でしょうか?
・冷え性の改善
・記憶力アップ
・深い睡眠
・血圧の安定
・意欲が高まる
などに効果が期待ができるということです。
今ふと、趣味の手編みを、親指がなかったらどうやって編むのだろうと考えてしまいました。機械編みならまだしも、手編みだとほとんど不可能かもしれないと思います。
では、親指トレーニングをのやり方を説明します。
基本の親指刺激法3点
基本姿勢としては、イスに座り、背筋を伸ばしてゆっくりと自然呼吸をします。
①親指曲げ
親指の第一関節だけを曲げたり伸ばしたりする方法です。
・イスに座って背筋を伸ばした状態で、両脇を閉めて小さな「前へならえ」のポーズをとります。
・じゃんけんの「グー」の形をしてから親指だけピント立てます。
・息を吐きながら親指の第一関節を曲げられるところまでゆっくりと曲げます。
・今度は息を吸いながらゆっくり伸ばします。両手同時に10回繰り返します。
※意識は親指の動きに集中すること。
②親指を開いてとじる方法
親指で小指の付け根にタッチする方法です。
・両手のひらを上に向けて開きます。
・ゆっくりと息を吐きながら、左右同時に親指を根元から内側に曲げていき、小指の付け根あたりに指先をつけます。
・今度はゆっくり吸いながら親指を戻します。両手同時に10回繰り返します。
③親指のタッピング
脳全体の血流の流れがよくなる方法です。
・両手のひらを正面に向け、「パー」の形に開きます。
・親指、人差し指、薬指、小指の、腹の部分を順番にくっつけて(タッチ)いきます。
・次に、親指と小指、薬指、中指、人差し指の腹をタッチさせ、1往復。両手同時に5往復します。
※基本動作の段階で両手同時が難しい方は、片手ずつでもOKです!
まとめ
今回は一番基本的な親指のトレーニングをご紹介しました。
、気を付ける点は、
・基本姿勢を保つこと
・今どの関節を曲げたり伸ばしたりしているか、意識を向けること
・できたら朝晩1回ずつ行う(起床時と夜の入浴後)
いずれも反動などつけず、ゆっくりその部分を意識して動かすことで、脳への刺激になり脳を活性化させるということです。ぜひ、お試しください。