今年は本当に大きな災害の多い年でしたね。
今まで「防災」について考えるというと、どうしても地震についてのことが大きかったと思います。
でも、今年起こった災害を振り返ると、災害は地震だけではないということ。
過去の記録と比べられないような災害がこれからも起こる可能性があることを考えると、防災についてもあらためて考え直す必要があるかもしれません。
今年の西日本の豪雨による被害の大きさが次第に分かってきたころ、自分の住んでいる地域のハザードマップというものがポストに投函されていました。
普段はそんなことを考えることなく暮らしていましたけど、このあたりも浸水の可能性があるということをそのとき初めて知りました(!)
私もひとり暮らしのシニアなので、本来なら防災グッズをセットしておかなければいけないのに、実は全くしていません。
それで、あらためてひとり暮らしの女性、特にシニアのための防災について考えてみることにしました。
目次
状況によってい違う防災グッズ
枕元にセットしておくもの
もし、深夜に大地震が起こったら、ということを考えて、すぐ必要なものを置いておくことを習慣にしましょう。
薬やメガネ、携帯など、自分に必要な毎日使うものを枕元に並べておきます。
毎日同じようにセットして、朝になったら(無事だったら)、いつも使う場所にもどします。毎日セットし直す、ということですね。
外出時ににも持ち歩きたいもの
健康保険などのコピー、簡易栄養食、ウェットティッシュ、マスク、飲料水、ホイッスル、常備薬、お金。
避難所に行くときに持ち出すもの
飲料水、メガネ、歯磨きセット、入れ歯(洗浄剤も)、ティッシュとウェットティッシュ、紙パンツ(リハパン)、ビニール袋、使い捨てカイロ、簡易レインコート、懐中電灯、ラジオ、下着・服、栄養補助ゼリーやドリンク、粉末のスポーツドリンク
避難生活が始まってからさらに必要になるもの
十日分くらいの食料(お米、パン、缶詰、乾物など)、さらに飲料水(1日3ℓ)、粉末のスポーツドリンク、キッチン用ラップ、アルミホイル、トイレットペーパー、簡易トイレ、消臭スプレー、ドライシャンプー、軍手、水用ポリタンク、懐中電灯・ランタン、電池、カセットコンロ・ガスボンベ、マッチ・ライター、衣類。
女性目線の防災とは?
今、「女性目線の防災」が活発です。
川崎市の男女共同参画センターでは、「女性の視点でつくるかわさき防災プロジェクト」を立ち上げて、コンパクトな防災手帳を作っています。
その中の「防災手帳シニア版」を見ると、防災グッズの中でもシニア世代ならではのものもあります。たとえば、メガネ(老眼鏡)、いつも服用している薬、お薬手帳、入れ歯・洗浄剤など。
それから、粉末のスポーツドリンクや青汁、栄養補助ゼリーもリストに入れています。
尿取りパッドなども普段使わない人でも用意しておくと安心です。
避難用のコーディネイトをクローゼットに用意しておくことも勧めています。着なくなった服をハンガーにまとめておき、ポケットには必要なものを詰めこんでおくというアイディアです。
「枕元防災セット」もこのプロジェクトの方のお勧めです。
風呂敷に自分がいつも使ってて必要なものを並べておく。
いざ!というときは、それをまとめて飛び出す、というわけです。
自分で避難する場合は?
自宅が無事で、自宅で避難することができる場合でも、できるだけ毎日避難所に行って情報を得るようにします。その他の情報をラジオなどを使って集めます。
食事は健康面に現れるので、非常時でもできるだけバランスのとれた非常食を考えます。
女性に必要なビタミンやカルシウムなどをとるための粉末の青汁やサプリメントなども用意しておくと便利ですね。
水分はしっかり摂ることを心掛けます。水分補給が十分でないと便秘になりやすくなりますし、脱水症の心配もありますね。
できたら1日1回は温かい食事を摂るようにします。温かいものを体に入れるということは、リラックスできるという精神面での効果もあります。
避難所と家の往復だけでなく、知り合いのご近所さんと連絡を取り合ってみます。そういうご近所さんと普段からお付き合いをしておくのも防災の1つなんですね。
避難所で生活することになったら?
自分の身にそういう日が来るとか考えたくはないですが、もし何か災害が起こって避難することになったら、避難所で一番気になるのは、同じ空間での団体生活によるストレスかもしれません。
それでも、そういう環境の中でも食事や水分の補給、睡眠をできるだけとるように努めること。
同じ姿勢だと血流が悪くなるので、避難所周辺を歩くなど、体を動かすようにします。ストレッチだったら狭い場所でもできますよね。
大勢の人が使うトイレだからと、トイレを我慢しないこと。我慢すると膀胱炎になる可能性も。夜間にトイレに行くときは、誰かに付き添ってもらい、ひとりでは行かないようにします。
同じように、暗くなってから自宅に戻ったりしないよう。荷物を取りに行くのは昼間の時間帯にします。
最後に
本当は「防災」のことなど考えなくても済むような暮らしが理想なのだけど、毎年の気候の変動や各地で起こる地震や異常な豪雨などのニュースを見るたびに、せめて、いざというときの準備は(心の準備も)すべきですね。
もう1つ大切なのは、高齢の人だけでなく、ひとり暮らしの人はできるだけ地域とのつながりを築いておくことをおすすめします。(自分にも言い聞かせています)
自治体で防災訓練があるときは積極的に参加したり、できたら普段から何かのサークルなどの参加しておくといいですね。情報も入ってきやすいです。
ということで、まずは自分にとっての防災グッズをリストアップをすることから始めます。