たしか5歳くらいのときに、祖母の腰にまつわりついて、祖母が細い棒針を使って中細くらいの糸で何か編んでいるのを見ていたことがあります。
そのとき、祖母に頼み込んで編み方をおしえてもらいました。
多分その頃から、私はアメリカ式の糸のかけ方をしていたようです。
今回は棒針編みの糸のかけ方、アメリカ式とフランス式の違いについて書いてみました。
でも、最近はほとんどフランス式の編み方をしている人が多いですね。
たしかにフランス式のほうが腕の負担が軽く、速く編めるかもしれません。
アメリカ式はしっかり編めて目が揃うという利点があると思います。
問題があるとすれば、右手の動きが大きいので腕への負担が大きくなる可能性がフランス式よりはあるかもしれないということでしょうか。
キッチリ編めるぶん、きつく編めてしまうこともあるので気をつけたいところです。
物理的にはフランス編みのほうが早く編める気がしますが、海外の動画などを見ているとアメリカ式でものすごいスピードで編む達人たちがいて驚かされます。
スピードは人によるのかもしれません。
↓この方のアメリカ式の編み方を見ていると、無駄な動きがなくて、この方法ならアメリカ式の弱点をカバーできそうな気がします。
指先だけで糸をかけているので腕の負担がなく、これなら疲れも違いますね。
右手に糸をかけたまま、右手も左手も両方動かすことで腕を動かすことなく編んでいます。
アメリカ式で編む方は、負担の少ないフリッキングという右手に糸をかけた状態で編む方法をおすすめします。
アメリカ式、フランス式、それぞれ一長一短がありそうですが、日本ではなぜかフランス式の編み方がほとんどなので、これから編み物を始める方はフランス式のほうが良いかもしれませんね。
欲を言えば、両方づかいができると便利です。
カウチン編みなど大きめの編み込みをするとき、長く糸を渡さず(着るときに引っかかりやすくなるので)渡る糸をもう1本の糸で押さえるように裏に編み込んでいく手法が使えるからです。
この編み込みの方法は伸縮性は少し劣りますが、押さえこんだ糸の色が表から少し見える感じが私は好きです。2色だけの編み込みでも色に深みが出ます。
裏から見てもきれいなので、ときどきこの手法を使ってセーターなどを編んだこともありました。(私も一度フランス式に挑戦したことがあるので)
ヤーンガイドを使えばフェアアイルなどの編み込みをしたいときには便利みたいですね。
編み物のサイトで「たた&たた夫 編み物入門」があります。
編み物に関して、とても丁寧に説明されているサイトなので私もときどき拝見することがあります。その中で、フランス式の編み方を、お箸の持ち方から始めて、姿勢・照明の具合まで懇切丁寧に書かれているのでご紹介します。
フランス式表編み徹底図解
http://tata-tatao.to/knit/fmethod/index.html
このサイトを読むだけでも、編み物の奥の深さがわかります。
編むことの初心に帰ることができるサイトです。