図書館の本を損傷したときの弁償の基準とは?【体験談】

実は昨日、長いこと図書館を利用していて初めて、図書館で借りた本の弁償をすることになりました。

今回借りていたのは8冊なのですが、1週間ほど前にコーヒーをこぼしてしまった際、数冊積んであった本にコーヒーがかかってしまったのです。

そのときは、カーペットにこぼれたコーヒーが気になり、本の方はチラッと見て無事そうだったので、カーペットのしみ抜きに全力集中しました。

それが昨日、本の期限が切れていたのに気が付いて、全部返そうと本のチェックをしていたら、なんと!小口と天地の部分に大きなシミがいくつも目に入ってしまいました!

実際にコーヒーの被害に遭った本は3冊ほどでしたが、そのうちの2冊は出版されて間がない新しいものだったので、図書館員の方が二人で損傷部分の範囲を確認し、2冊を弁償してほしいと言われました。

ただ、本の中身であるどのページにも一切シミはなく、あるのは小口と天地部分だけ。本の表紙も裏表紙もほとんどシミは見当たらない状態でした。


↑小口の部分のシミ

自分の不注意とはいえ、本2冊分(大体3000円ほど)をいきなり弁償してほしいと言われ、ちょっとショックでした。

というのは、今まで借りた本の中には、今回のシミどころではない本も何冊か見たことがあったので、破れたわけでもない小口のシミくらいで(!?)という気持ちもあり、納得できない思いもあったのです。

ただ、図書館側としては、同じ市内の別の区の図書館から回してもらっているものもあり、新しく購入したものもあり、年配の男性のスタッフの方は、かなり悩んでいる様子でした。

結局、弁償する本は1冊となり、新しい本を買ってきたら汚した方の本をこちらがもらうという形で解決しました。

図書館としては、これだけは弁償してほしいと思ったのでしょうね。
弁償の基準となったのは、出版されたのが2017年の9月で、新しい本であったというのが一番大きいと思います。

それに、図書館が購入したばかりの本であった可能性もあります。
実は、もう一冊の本は、小口のシミのほかに、表紙の右角にも10円玉くらいのシミがあり、こちらのほうが明らかに弁償の対象になりそうでした。

それが、図書館側で弁償を断念してくれた?のは、出版が2016年で多少は古かったということもあるのでしょうか。こちらはかなり読まれているのか、新品という感じはありませんでした。


↑上(天)の部分のシミ

個人的な感想としては、
破ったり、犬がかじったり、またはどこかで紛失してしまった、ということなら全面的に弁償というのはわかりますが、今回の本の損傷(小口についたコーヒーのシミ)くらいで同じものを弁償というのは、すこし厳しいのでは?と感じました。

それで、図書館の方に、図書館内にそういう注意書きみたいなものはないのですか?と聞いたところ、以前は何か所かに貼ってあったそうですが、クレームになったため外したとのこと。

現在は、図書館発行の印刷物やホームページに載っているだけとのことでした。

図書館利用マナーの「資料についてのお願い」というところに、

・汚損・破損がないように大切に扱うこと
・資料の水漏れに注意すること
・自分の判断で修理はしないこと
・直射日光や高温、湿気に注意すること
・汚損・破損した場合は必ず返却時に申し出ること

ここに、「いずれの場合も資料の状態によっては同一資料を弁償していただくことがあります」と記載されています。

私の場合は、出版されて新しい本ということもあって、図書館の隣のビルに書店があることを知っていたので、すぐ買いに走りました。その本を提出し、自分が汚してしまった本は頂くことにしました。

この場合、本は必要ないと思ったら、そのまま図書館に置いておく形になりますね。
私はその本が実用本(料理本)だったので、手元に置いておきたいと考えました。


↑下(地)の部分のシミ

新しい本ということで弁償の必要があったのですが、これが相当古い本で今では手に入らない場合はどうするのでしょうか?調べてみました。

新版があれば、私のように新しいものを買って弁償することができますが、もしない場合は、同じような内容の本、もしくは同程度の金額の本にするか、古書で手に入るようであればそれで埋め合わせる、ということのようです。

窃盗などに遭って被害届を出していたり、地震や台風などの不可抗力の災害の場合などは考慮されると考えられます。

上記の「図書館の利用マナー」にあった、「自分の判断で修理しないこと」に関して言えば、下手に修理をすることによって、かえってひどい状態になる可能性もあるからです。

実は昨日、スタッフの方が私の汚損された本の小口の部分を何度も見ながら、これは削れば何とかなる、ということを言っていたのを聞きとがめました。

今回の反省です。

今まで20年以上もお世話になっていた図書館の恩恵について、あらためて思うところがありました。
自分の不注意が元で起こった事故のようなものでしたが、公共のものを扱うことに対して、もっと意識を高めなければと思います。

図書館で得られた知識はかけがえのないものですから。。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする