ちょうど昨年末からお正月にかけて、何度も繰り返し見てしまった4話完結のドラマがありました。それは、「パンとスープとネコ日和」。
昨日久しぶりにそのドラマをアマゾンプライムで見ていたら、主人公の丁寧に作る料理のシーンに、すごく癒されている自分に気が付きました。
「パンとスープとネコ日和」がどんなお話かというと、、
小林聡美演じるアキコは、有能な編集者だったにもかかわらず、母親が急死した後編集部から経理部に転属されそうになります。
心機一転、会社を辞めて母親が経営していた料理屋を改装し、自分でランチタイムだけオープンするお店を始める、というストーリーなのです。
そのお店が、パンとスープだけのお店。
その日のランチのパンの種類は選べるようになっているのですが、本当にシンプルで、美味しそう!
具だくさんのスープを深めのお玉(レードル?)でボウルによそうときなど、アキコさんの無駄のない丁寧なしぐさなどを見ていると、匂いまで伝わるようで、癒されます。
お母さんが亡くなってひとりになって、仕事から帰ってきて夕飯を作るときも、お店を始めて(なにしろランチだけなので)夕方自分のために夕飯を作るときも、アキコさんは自分のペースを崩すことがないんですね。
あるときお店に、以前アキコさんの母親と一緒に働いていたことがあるという女の人が来ます。
そのときその女の人は母親が亡くなったことを知らずにいたんですが、その後何回か訪問したとき、アキコさんの母親にアジフライの入ったお弁当をごちそうしてもらったことがあると話します。
その日の夕食は、たっぷりした油で揚げたアジフライでした。美味しそうだった!
アキコさんは、お店で調理するときも、自分のために夕食を作るときも、一貫して丁寧なんですね。もちろんお店にいるときはお客さんの流れをしっかり把握していますけど、イタリアンやフレンチのシェフのようなプロっぽさがあまりなく、家庭の延長のような雰囲気が感じられます。
その雰囲気を好ましいと感じるお客さんが徐々に増えていくんですね。
散歩のついでに立ち寄るようになった妊婦さんや、子どもにはいいものを食べさせたいと、有機野菜と低農薬野菜を厳しくチェックする母親、場違いをうすうす感じつつ、テーブルに着くなりタバコを出そうとして禁煙に気が付き、早々に立ち去るおじさん、、など。
昔からあるような、小さな商店街の一角にある小さなお店。
商店街の人たちとの交流もお店のお客さんとのやり取りも、アキコさんの淡々とした、感情のぶれない人柄と同じようで、ホッとします。
アマゾンのレビューでも圧倒的に女性からの好感度が高かったですね。
特に何かドラマティックな展開があるわけではないので、強いインパクトを好む方には物足りないかも。
なので、ホッコリした日常に癒されたい人におすすめします。