毛糸の季節になると、編み物の本が気になります。
編み物の本の中で気になるポイントは、ウェアものなら糸の太さとデザインのボリューム感のバランスがビジュアルで見られるところだったり、編み方は難しくないけどユニークな形になるデザイン性など。
それから、英語のニット本の読み方とか(これから挑戦したい分野です)、輪針の多用な使い方、などの技術に関する本などです。
今回は、それらのちょっとクセのある?、でも見ているだけで制作意欲を刺激される編み物のおすすめ本をいくつかご紹介します。
目次
ベルンド・ケストラーのニット帽
ケストラーさんの編み物の本は、編み方はシンプルんで簡単なものが多いのだけど、アイデアがスパイスのように効いていてインパクトがあります。
この本の中に出てくる(表紙にもなっている)耳あてつきの帽子も、なんともチャーミング。
一見複雑そうにも見えます。
でも、実際は目数や段数の増減もなく、ただただ編地の特性を知り尽くしているケストラーさんのアイデアが、この帽子の機能性をデザインとして完成させているんですね。
しかも、サイズ調整は棒針の太さや毛糸の太さを変えることで簡単にできます。
ほかにも、子どもの喜びそうな帽子や、おとなの遊び心をくすぐるようなものがたくさん紹介されていますよ。
輪針でニット
副題に「びっくり!楽しい輪針の使い方」とあるように、輪針の使いこなせるようになると、2本針や5本針など必要なくなるという人もいるほど、便利なものなんですね。
でも、頭ではなんとなくわかるけど、具体的な使い方がわからないという人には、この林ことみさんの輪針の使い方の本は特におすすめです。
素材別の輪針の特徴や、40㎝から120㎝まである輪針の長さの使い分けなど、輪針初心者(私も!)には懇切丁寧な解説付きです。
しかも、輪針の機能性を生かした作品が、たっぷりと作り方つきで紹介されています。
輪針の教科書として、ずっと手元に置いておきたい本ですね。
つま先からあむ、かんたん、かわいいくつ下
これは、靴下の本を探していて図書館で見つけました。
この本の中のくつ下もすべて輪針で編んでいます。
ことみさんの本でも紹介されていた、輪針2本で編むくつ下の編み方です。
履き口から編むくつ下は編んだことはあるのですが、つま先から編む方法とどう違うのか、今度試してみたいと思います。
じっくり編んで永く愛せるニットのふだん着
ついつい本屋さんでも立ち読みしてしまうmichiyoさんのニット本です。
衿ぐりから編み始めるフェアアイルの丸ヨークのセーターやベスト。
アラン模様なのに素肌に着れそうな細身のセーター。
同じ模様でゆったりサイズにして丈を短くしたセーター。
どこかをちょっと変えるだけで全く表情が違ってしまう、michiyoさんの味付けの腕の冴えですね。
アラン模様のベストとこもの
模様はすべてアラン模様。
伝統的なデザインをシンプルなベストに仕上げています。
なのにとても表情豊かなのは、コーディネイトのせいなのでしょうね。
表紙のベストがかわいくて手に取りました。
アラン模様なので少しボリュームがあるのかなと思ったら、色づかいもサイズも軽やかで、これからの季節に重宝しそうです。
着こなし上手のニットのふだん着
先日ご紹介したかぎ針編みのソックスは、こちらの本を参考にしました。
そのときの記事はこちらになります↓
かぎ針編みで編む靴下は模様が立体的で遊び心満載!
この本の中に、二通りに着られる編み込みのベストがあるのですが、これがなんとも不思議。
こんな感じです↓さて、どう着分けるのでしょうか?
以上、今手元にある編み物本を並べてみました。
本を見ていると、想像がふくらんで、すでに編みあがってるような気分になっちゃうんですよね。
眺めているだけでも幸せな気分にしてくれる編み物の本のご紹介でした。
あなたはどれを編んでみたいと思いましたか?