↑北鎌倉古民家ミュージアムのショップでひと目ぼれしたクマさんの人形。着ている古裂の着物に惹かれました。
私は訪問介護の仕事をしているのですが、認知症の男性で、ぬいぐるみや小さな子供などにかなり興味を示す方がいます。
小さな子供連れの親子を見ると、子どもに話かけたり、近くのコンビニに買い物同行をすると店内に飾ってあるぬいぐるみの前から離れなかったり、ということが何度かありました。
私自身も40代を過ぎた頃から、ぬいぐるみに惹かれるようになって、小さいものならついつい買ってしまいそうになります。
ぬいぐるみを可愛がる大人って、どういう心理なんだろうと考えてみました。
最近、「ぬいぐるみ心理学」という言葉を初めて知りました。
ぬいぐるみによってナイーブな心が癒されたり安心感を得られるなら、試してみる価値はあると思います。
ただ、どうしてぬいぐるみを好む大人がいるのでしょうか?
ぬいぐるみを可愛がることで、どういう変化が心身に起こるのでしょうか?
気になったので調べてみました。
目次
ぬいぐるみのどういうところが好き?
↑銀座の古裂のイベントで出合って即買いしたもの。耳の先端まで入れて10㎝のオチビなうさこです。しっかりした縮緬の着物と渋い帯。もしかしたら袋帯だったかも。
部屋に飾っておく人形とは違い、ぬいぐるみは手で触ることが多いです。
この「触る」ことでも癒されるんですね。
ぬいぐるみはたいてい柔らかい素材でできています。
手に触れる感触があたたかくて気持ちがいい。ホッとします。
実は、私自身はぬいぐるみの感触が好きという感覚はありません。
ほとんど視覚から入る情報、つまり目で見て可愛いと感じるだけで癒される。
顔がニンマリしてしまうという感じです。
ネコが好きなので、ネコの写真や動画を見ているだけで、触らなくても十分癒されます。
(飼っていたときはネコの感触がとても好きでしたけど)
なので、ぬいぐるみと一緒に寝るということもありません。
ぬいぐるみに依存している?
↑ときどき人形作りを楽しんでいる友人の作品。「アルネ&カルロスのあみ人形」を見て作ったもの。
ぬいぐるみに依存するとはどういうことでしょうか?
ぬいぐるみに話しかけたり、一緒に外へ連れ出したり、いつも寝るときは一緒だったり、、ということ?
スヌーピーに出てくるライナスは、毛布に依存していますよね?
それがなくては生きていけないくらいの強い気持ち。
ぬいぐるみに対して、ライナスの毛布のようなものになっていないか?
ライナスが毛布を手放せないのは、それがあるといつも安心できるから。
それが身近にあって、それを見たり触ったりするだけで安心感が得られるなら、それは自分にとってすごく価値のあるものではないでしょうか。
ぬいぐるみが部屋にあることでホッとできたり、見ることで笑顔が多くなったりするのはいいことですよね?
自分的には「依存」とまでは言えないような気がしますが、人に奇異な感じを与えない程度の「依存」なら、問題はないと考えます。
ぬいぐるみと人形好きの違いとは?
↑これも別の友人が作ってくれた黒ラブのぬいぐるみ。頭にかぶっているのはこの夏にダイソーのペーパーヤーンで編んだ帽子です。
もともと若いころから創作人形が好きで、よく展示会や個展、グループ展などを見て歩いたことがありました。
創作人形は見て楽しむもので、触ったり抱いたりするものではありません。
その頃から、私は人形を見て楽しむものと考えていたので、ぬいぐるみが好きになったときも、目て見て楽しんでいたんですね。
ふわふわな毛足の長いクマのぬいぐるみさえ、見てその感触を(想像して)目で楽しんでいました。
ぬいぐるみ好きと人形好きの違いは、触って楽しむか、見て楽しむかの違いなんでしょうか?
ぬいぐるみ好きは男性にもいる?
大人でぬいぐるみが好きというと、たいていは女性を思い浮かべます。
でも、男性でもぬいぐるみを好きな人が多いということを最近知りました。
社会的に有能で活躍している人の中でも、スヌーピーのぬいぐるみをいくつも持っていて、どこへでも連れて行く人もいるんですよね。
中にはぬいぐるみと一緒に寝る男性もいるようです。
今や、男性がぬいぐるみ?と奇異な印象を持つこと自体が偏見なのかもしれません。
「編み物男子」が注目される時代です。
「ぬいぐるみ男子」も市民権を取る時代が来るかもしれませんね。
最後に
このワンちゃんは軍手で作った手袋人形の二作目です。
ホームセンターで子供用の軍手がかなりのサイズ展開をしていたので、子供用のSSサイズで作ってみました。
一作目ほど面白くないのは、研究の余地ありです。
軍手のようなニット素材で人形などを作るのは、伸縮があるので顔をどのように作るかというのがネックになります。
顔が小さくなってしまったので(サイズ自体が小さいので)、手持ちのボタンで合うものがなく、目は刺繍にしてみました。
しかも、刺繍糸もないので、黒の縫い糸で刺しただけ。
この軍手よりまだ小さいサイズがあったので、次回はそちらを試してみようと思います。