最近の毛糸類は玉巻きの状態で売っているものがほとんどなので、枷繰り器も玉巻器も必要ないかもしれませんね。
でも、以前は編み物をする多くの人は枷繰り器も玉巻き器も持っていたのではないでしょうか。
セーターをリサイクルするためにほどいたあと、いったん毛糸を湯に通して干してからは、どうしても巻き直すことになりますから。
今回は、枷の状態の毛糸やちょっとした残り毛糸を、身近なものを使って、中心から糸を引き出せる玉巻きの方法をご紹介します。
最初はキッチンペーパーの芯で毛糸を巻く方法です。
↑キッチンペーパーの芯に1㎝くらいの切り込みを入れて手前から糸を挟み、芯の穴に糸を垂らします。糸端を筒状の芯の外側にセロテープで留めて糸を固定してもOKです。
右利きの私は、左手でキッチンペーパーの芯を持ち、右手で毛糸を巻いていくのですが、これも私は手前から向こう側にグルグル巻いていきました。でも反対に、向こう側から手前に巻いてもOKです。
最初は20回くらいグルグルと巻いていきます。
↑それからは、右手で糸を巻くとき、左下から右上に斜めに糸を書けるように巻いていきます。
そのとき、芯を持っている左手の方で少しずつ手前に芯を回すようにします。
右手と左手の動かす方向が逆になるわけですね。
左右違う動作をすることで、右手が一定の巻き方(左下から右上に向けて巻く)でも、左手を動かしていると右手で巻いている場所が徐々に動いていくので、糸が平均してきれいに巻いていけるというわけです。
筒状のものならラップの芯でもトイレットペーパーの芯でもOKですが、トイレットペーパーだと左手で持つ部分が狭いので、どうしても巻いた毛糸の上を持つような形になります。
↓この糸たちはすべて2.30g位の残り糸なので、小さめの玉になりました。
次は、少ない量の毛糸を同じように内側から糸先を出したい場合、鉛筆などを使って糸を巻くことができる方法です。
小さい毛糸だまがたくさんあると、何とも可愛らしいオブジェにもなりますね。
↑糸端を鉛筆にテープで張り付けておき、20回くらい巻きます。
キッチンペーパーのときと同じように、左下から右上に斜めにグルグルと巻いていきます。
と同時に、左手を手前に少しずつ回して、糸が平均して巻けるようにします。
最後に1.2回グルグル巻きつけて、糸端をかぎ針で中に押し込みます。
右端の茶色の毛糸だまは、指を使って玉に巻くやり方をしてみました。
海外の動画を見ると、かなり量のある毛糸でも指だけで内側から糸が引き出せる方法の巻き方をしているものが多かったです。
中でも一番美しい玉巻きをしている方の動画をご紹介しますね。
個人的に一番気を付けなければいけないと思ったのは、巻くときに糸を強く引っ張らないこと。強く引きすぎると、芯を外したあと中心の穴が小さくなるような気がします。
でも、この方法を覚えておけば、残り糸などがきれいに巻けて、保存しておくときもわかりやすいですね。