フェリシモの通信講座「脳がめざめるお絵かき」を初めて、10か月近くになります。
集中してやれば15分くらいで終わってしまうようなワークなのですが、こちらの取り組み方によっては、かなり深い体験もできるような気がします。
実は忙しいことを理由に2.3ヶ月サボっていたのですが、急に思いついて2日ばかり続けて2つのワークをやってみました。
そのとき感じたこと、気がついたことをお話ししたいと思います。
多分、最初の頃はテレビをつけたままとか、ネットで音楽を聴きながらやっていたような気がするのですが、この2日間はまったく音のない状態で集中してワークに取り組んでみました。
上記の黄色い線描き風なものは「ドリッピングすきまカラー」というワークで、水彩絵の具を適量水溶きしたあと、10.5㎝×7.5㎝の用紙の上にポトンとたらしたものを左右に傾けて、自然に流れたもので線描きのようにしたものです。
添付されていたプラスチックのスプーンで、その水たまり?の絵の具をなぞってもいいのです。
そして2色目を同じようにたらして、同じように用紙を左右に動かし、自分の描きたい方向へ流してみます。
フェリシモのお絵かきプログラムの中でも、この「15分のリフレッシュ編」というのは、絵の技術を学ぶというより、絵を描くことで右脳を活性化し、自由に表現することを目的としているということなんですね。
フェリシモのお絵かき第1弾はこちらをご覧ください↓
フェリシモのお絵かきシリーズ 15分のリフレッシュでミニツクものは?
工作のような、パズルのような、絵の描き方としてはアプローチの仕方が「形のあるものをとらえて、描写して」という、普通の美術とはまったく違うやり方なので、最初は少しとまどいがありました。
でも、今回強く感じたことがあります。
それは、描き始めは「さて、どう描こうか?」と左脳で考えているようなのが、いざ描き始めると、考える前に手が動いている状態になることが多く、右脳のスイッチが入りやすくなっていると思えるような感覚があったこと。
このお絵かきには正解というものはないんですね。
自分の描きたいように描く。それだけ。
その「自分の描きたいように描く」ということが、最初はぎこちなくて、なかなか思うように手が動かなかったのが、だんだん大胆になってきたりします。
そうすると、気持ちも少し広がったような気がするんですね。
絵を描く前は心身ともに縮こまっていたようなところが、少しずつ開かれて楽になっていくような感覚が、今回少し感じられたような気がします。
これは当然「慣れ」もあると思います。
1本の線を描くにも緊張したり、きれいに描くことばかり気にしたり。
でも、慣れてくると多少はみ出ても、汚しても、だんだん気にならなくなってくると同時に、そこから別の発想が出てきたりします。
つまり、このお絵かきに失敗はないということですね。
こちらのピンクの作品のほうが先に描いたものです。
2色の絵の具をたらしてから、今度は色鉛筆で形に添って線や面を加えていきます。
毎回テキストの裏面に、ほかの方の作品が何点か掲載されているのですが、つい自分のものと比較してしまいます。
自分の描いたものって「自分」が出てしまうんですね。
もっとおおらかに、大胆に描けるようになったら、人間的にも変わっていくんじゃないかと、このワークをしていて考えてしまいました。
こちらは「うずまきコンポジション」というレッスンです。
ボールペンで、紙の端から渦巻きを書いていくのですが、最初は外側から内側に、次に内側から外側に渦巻きを書いていきます。
3つの渦巻きを描いたら、交差したところを2色の蛍光マーカーで塗っていきます。
色は重ねてもOK。
塗りつぶしたり、水玉を描いたり、線で埋めてもなんでもOKです。
どのワークも、最後は一つの作品として額に納めて眺めると、立派な抽象画になります^^