↑アフガン編みのネックウォーマー。キャンドゥで買ったウール100%。分量的には材料費300円。
ブロッキングという言葉を知ってからも、アイロンのスチームで形を整えることはしても、水通しまではあまりしませんでした。
前回靴下のブロッキングをしたときに、お試しで片方だけ水通しをしたことがありますが、今回は編み直しの毛糸で編んだネックウォーマーをまるごと水通し&ブロッキングをしてみようと思いました。その結果は?
目次
編み物の仕上げにブロッキングは必要!?
綿糸で編んだものでも、毛糸でも、編んだものの仕上げにブロッキングすることは、自分の作品が見違えるくらい美しくなったりするので、好きな作業の一つです。
ただ、今まではスチームアイロンの蒸気を当てて編み目や形を整える、という認識しかなかったので、あらためて「ブロッキング」という言葉を意識してみると、何か新しいテクニックのような気がしてきます。
ブロッキングには「水通し」がセットになっていると考える人と、編み目や形を整えるためにアイロンのスチームをたっぷり与えるだけ、と考える人など、「ブロッキング」に対する捉え方もそれぞれあるようです。
ゲージをとるための編地一つでも、作品と考えるすべてには仕上げのためのブロッキングは絶対に必要です。
編み物での水通しはどんな場合にするの?やり方は?
今回、ネックウォーマーを編んだみた後に水通しをすることにしました。
今まで長いこと編物をしてきて、毛糸の作品に水通しをしたことがなかったので(前回、靴下の片方で試してみました)、水通しをした後の編み目の状態の変化と、毛糸の風合いを試してみたかったのです。
このネックウォーマーに使った毛糸は、模様編みを何度も練習してはほどいた糸だったので、本来なら作品を作り始める前に、糸の状態で蒸気を当てるなり、ぬるま湯に浸すなりすべきところでした。
でも、ややラーメン状の毛糸を、そのままで編み始め、仕上がってから水通しをしてみて、どんな感じになるのか試してみたかったんですね。
結果はこんな感じです↓
↑こちらが水通し前。
↑水通しした後。画像では伝わりませんが、さわり心地が違います。すべすべ?な感じ。
このネックウォーマーの場合は、洗剤は使わず「水」だけでした。
でも、水通しをする場合多くの方は、おしゃれ着用の洗剤を使っているようです。
大きめの洗面器などを使い(作品の大きさにもよりますが)、水またはぬるま湯に作品を浸し、10分から1時間くらい浸した状態にします。
その後、手で押し絞り、タオルなどで挟んで水分を切り、乾燥させる段階で元の大きさに調整してから自然乾燥させます。(陰干し、部屋干し)
それから、「モヘア」は水通しをすることであの風合いになるとのこと。
モヘアにとって「水通し」は必須の作業のようです。
ブロッキングや水通しは毛糸の種類によって違う?
編み物や毛糸に精通している人には、どんな毛糸で編むかでブロッキングや水通しの必要程度が変わるようです。
日本の大手メーカーの毛糸を買い慣れている人にとっては、ブロッキングと言ってもアイロンのスチームを当てる程度で済むことであるようです。
一方、メーカー品でない輸入糸などで編む場合は、水通しをすることによって、仕上がりのサイズが大幅に変わることを前提に考える人もいます。
その場合、糸としての完成度が低いと考えて、水通しをしてからゲージを取り、そのゲージを元に作品を作り始めるということになります。
もちろん、こういう判断、使い分けができる人は、編み物の経験が深い人なのでしょうが、作品の完成度を高くするためには必要なことなのでしょうね。脱帽です。
まとめ
ブロッキングや水通しも、選ぶ糸の種類や作る作品の目的に応じて変わってくるかもしれませんね。
すべてを同じ手順の仕上げ作業にする必要はないのかもしれませんが、それも自分でそれぞれの作品に応じて経験を積んでいって、初めて獲得できる(自分なりの)仕上げの方法となるのでしょう。
選択肢を増やすためにも、今のうちからいろいろな方法で体験を重ねてみたいと思います。